なんの変哲もない都内の交差点ですが、地形と歴史を紐解いてみると面白いものになっていきます。


奇妙な交差点

KIMG6381
最近車両が新しくなっている日比谷線に乗車します。余談ですが、この新車(東京メトロ13000系)の網棚部分が江戸切子をモチーフにしたデザインになっており、とても好感が持てました。
KIMG6384
下車する今回の最寄り駅は神谷町駅です。
KIMG6383
その名の通りに「飯倉方面改札」を目指し地上に出ます。
KIMG6385
桜田通り(国道1号線)に出ます。
KIMG6386
東京タワーを左手に進んでいきます。
右の大きめなビル(オランダヒルズ森タワー)を目印に歩くのも良いでしょう。
KIMG6392
数分とかからないうちに飯倉交差点が見えてきます。
KIMG6395
上り坂を進みます。
KIMG6401
飯倉交差点に到着。
KIMG6400
ここで桜田通りは外苑東通り(都道319号線)と交差しています。
KIMG6397
横断歩道から登って来た坂道を振り返ります。
KIMG6396
交差点の向こうは下り坂になっており、ここが尾根であり、坂のサミットであることが分かります。この先の坂は「土器坂(かわらけざか)」という名称で、赤羽橋方面へと下っています。
KIMG6398
さて、交差している左右の通りを見てみます…
KIMG6399
上り坂????(永井坂・東京タワー方面)
KIMG6405
反対も??????????(榎坂・日本経緯度原点方面)
KIMG6407
なんとこの交差点、坂の頂上であり、坂の谷底でもあるのです。


パワースポット?

KIMG6402
飯倉交差点の地図です。
KIMG6402
このように、国道1号の坂道が上り・都道319号の坂道が下りになっています。


svg

これは風水や易学で言う「陰陽」の結束点であるそうで、不思議な力を生むそうです。
KIMG6399
またこれには近くにある東京タワーも大きな要素となっています。
東京タワーの立っている芝・増上寺周辺は古墳が集まるなど、古くから「死」に関わる場所として信仰されて来ました。またその理由として考えられるのは、この場所が縄文海進の古代の地形では海に突き出た半島であったという事があげられます。
縄文時代における東京の地理研究の先駆けで、人類学者・宗教学者の中沢新一氏はこの半島の端部に立っている東京タワーを「死霊に向かって突き出されたアンテナ」と表現しました。
(縄文海進のマップについては
アースダイバーで確認できます。)
KIMG6408
この交差点には松屋 麻布台1丁目店があります。この奇妙な坂の事実を知っている人が密かに「パワー飯」と崇めているそうで、1日平均25万円を売り上げるそうです。
KIMG6409
せっかくなのでお店に入りプレミアム牛めしを注文。
このお店だけが特別美味しいという訳ではありませんが、プラシーボ効果なのかパワーを貰った気がしました。
KIMG6410

 日本の大動脈である東海道の尾根と、古くから霊力を集めてきた芝の半島から降りて来る谷の交差する奇妙な交差点、飯倉交差点。パワースポットや霊なんて信じないという方でも、一度この不思議な地形を楽しんでみてはいかがでしょうか。