吊り橋天国と言ってもいい大井川流域にはさまざまなタイプの吊り橋が点在しています。今回はあまり知名度の無い?とある吊り橋を渡橋しました。

小さな集落の吊り橋

千頭林鉄の探索中に林道から分かれている道の先の小さな集落に吊り橋が掛っているのを見付けていたので、帰り道がてらその集落に寄って見ました。
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?!
集落に入って真っ先に見つけたのはまさかのコレ、レールでした。
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車止め?に転用されているようですが、ほぼ完全状態と言ってもいい保存状態のレールです。偶然にも千頭林鉄の重要な遺産を見つけてしまいました。
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レールの置いてある駐車場?の横の階段を降りていきます。
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途中には枕木っぽいものも点在していました。
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ものの数分で吊り橋に到着しました。

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なかなか良い雰囲気の吊り橋です。
池の谷の吊
施工年:1976(昭和51)年10月4日※現在の橋、何代目かは不明
桁の属性:人道橋
桁の形式:
木製吊り橋
長さ104m、高さ13m
所属・管轄:本川根町→川根本町
使用終了年:現役
経年:41年

吊り橋の詳細については、長島ダムのこちらのサイトを参考にさせていただきました。大井川周辺の吊り橋の情報が分かりやすく記載されています。
(例の無○吊り橋についても記載されているほど優秀です。)
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早速渡っていきます。高さはそこまで…と言っても13m、建物3階分はあります。
そういえば高さ13m以下と言えば、木、レンガ、石造の建築物の高さ制限ですね…(どうでもいい
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原始的な木製の吊り橋らしい横揺れが非常に楽しいです。
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真ん中で止まり、今回の渡橋目的の一つである、寸又川の観察をしました。一見少なさそうなこの水流ですが、この深い谷を作ったそのものであり、林業・林鉄・ダムとこの地域の歴史と常にそばにある川です。
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池の谷の集落の様子も見えます。
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あっというまに渡り終わりました。
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木製だけあって重さにはデリケートです。
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渡って来た道を振り返ってみます。
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地面に置いて一枚。揺れているのでブレてしまいます。
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吊り橋の向こうはキャンプ場なので、また渡って帰りました。

探索終了。


写真:特筆事項が無いものは本記事中(連載の場合全編)全て筆者/同行者による撮影
執筆:三島 慶幸