山奥でも、とてつもなく古い路線でも無いはずなのに、これまでの探索の中でも群を抜いて情報が無い「幻」の路線。それに対し私は「ぶっつけ現地調査」でその謎に挑みましたが、果たして…?

全てが謎の未成線(?)

 千葉港。ここの最寄り駅は名前通り千葉みなと駅で、周辺にはかつて千葉貨物駅や、京葉臨海鉄道の食品北線や食品南線などの各路線が存在していました。また、近隣の新港(地方卸売市場)方面に未成線があったことが確認されています。しかしそれにも関わらず、貨物線最大の需要があったであろう千葉中央埠頭(コンテナターミナル。現在千葉ポートタワーがある埠頭)に関しては、貨物線が存在したという話どころか、未成線の痕跡すらも一切出ていません。しかし、一部資料によると「食品線・新港線・埠頭線の3路線」の計画があったと言われています。ここでは建設時期的にもう多くの輸送がトラックに代わっていった時期であるわけですから、現実的に営業したとは考えにくいのですが、もしかしたら未成線のような痕跡があるかもしれない…という思いがどうしても私の頭から離れなくなりました。
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そこでまずは、現在の航空写真を確認します。
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すると早速当たり?が。よくよく道形や周辺の建物を見ると、千葉みなと駅の南から南西に向かって緩い曲線が見えます。さらにその先、港湾事務所のある交差点にも不思議な空地があります。
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そこで時代を少し遡って1975(昭和50)年の写真を確認します。ここでは、さらに駅南西にあるカーブ状の土地や、港湾事務所横の奇妙な空き地が今よりハッキリと露出しています。
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さらに気になったのが埠頭のもう少し先に存在したこの道路です。ここが仮にただの道路であったとして、ここをわざわざデルタ線状に建設(しかも上の「辺」だけ妙に幅が狭い)する必要が果たしてあるのでしょうか。脳内の空想に過ぎなかった「未成線?」の存在がにわかに現実味を帯びてきました。

手探りの探索

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おそらく起点(終点)になり得るであろう、千葉港の埠頭にやって来ました。
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資料を揃えていない私に出来る事は、航空写真で見つけた線形(と思わしきもの)をひたすら追う事です。早速千葉みなと方面に向かって歩きます。
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歩行者がほとんどいない為、歩道にはかなり落ち葉が溜まっている場所が結構あります。
最初のスポット地点は1975年の航空写真で見つけたデルタ状の線形なので、道路の西側の歩道を進んでいきます。その後しばらく歩いたのですが、未成線に関係のありそうな収穫はあげられませんでした。

そこで視点を変えて道路の反対側を眺めてみると…
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あ、あれ??
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なんかこれ…線形だよね??????
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なんと開幕早々、歩いていた歩道の反対側に、いかにも怪しげな土地を発見してしまいました。ちょうど単線一本が通る幅があります。
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凄く怪しい…
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これといった決定打になる証拠はないものの、道路との交差点も、踏切があってもおかしくないように感じます。ちなみに奥には様々な会社の倉庫群が広がっており、引込線が引けそうです。(妄想が…)
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これらの怪しい土地を発見してしまったので、ここからは急遽歩く道を東側に変更します。踏切(と勝手に妄想している地点)の先はすっかり草木に埋もれていますが、しっかりと線形状の土地が道路に沿う形で伸びています。
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歩道では無い部分である、この空きスペースを生かすかのように、草木に紛れて電線が渡されています。
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ってちょっと、おい、電線の名前!!!!

続く