関東地方の大型イベント開催地の一つである幕張メッセと、パ・リーグ最強球団(願望)の千葉ロッテマリーンズのホームスタジアムである千葉マリンスタジアム(ZOZOマリンスタジアム) のある海浜幕張地区の先端には人口の砂浜の「幕張の浜」があり、幕張海浜公園と合わせてジョギングや近隣の学校などの練習場、花火大会やエアレースの会場の一部として親しまれています。そんな幕張の浜の東端に、かつての船着場の桟橋が残っていると聞いたので行ってみました。この桟橋についての詳細は現在調査中ですが、メッセ開発(1989年)と同時に作られたという事と、同年の第一回東京モーターショー(ショウ自体は28回目)のアクセスマップに載っていた事から、道路アクセス整備前の交通路として利用されていたと考えています。
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海浜幕張駅を後に南下していきます。イベントの無い日は閑散としていますが、
バスの本数はあまり変わらずに多いのが印象的です。
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マリンスタジアム正面を横切ったところで県道15号から右に下り、浜田川の土手へと入ります。
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すぐに左折。ほとんど人が使っていないような暗いアンダークロスを抜けます。
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地上に上がると川を沿って河口へ向かう道は塞いでありました。
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塞がった道の横を抜け、先へ進んでいきます。
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すぐに河口に着き、海が見えてきました。海岸沿いを砂浜の方へと進んでいきます。
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なんか見えたぞ…コレか…?
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うおおおおおおおおおおお…良い「廃雰囲気」だ!
けど…行けるのか?

幕張メッセ観客輸送用桟橋(仮称)
施工年:1989年頃
所属・管轄:現在では自治体・港湾局??
使用終了年:?
使用終了理由:地上交通整備による船舶輸送の終了
経年:28年・実働?年
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電気系統の制御箱は蓋が開いていました。この桟橋が完全に死んでいる事を教えてくれます。
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潮風と海風にダイレクトに曝されているだけあって、錆び付き方には不安しか感じません。
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一応、明確な立入禁止の看板は存在していませんが…これは結構来てるぞ…
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迷っていても仕方がないので、一歩ずつ歩みを進めます。
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鋼製の床板の腐食は予想以上で、いつ抜けてもおかしくない状況。
「頼むから落ちないでくれよ…」と一応念じながら抜き足差し足で進んでいきます。
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半分進み、コンクリの橋台という「安全地帯」へ到達。ここから先が…
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急傾斜&腐食増のダブルパンチ!
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地面が気持ち揺れ始めたのを感じながらも桟橋の操作台?の下まで到達。
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少し上へ登ってみましたが、真面目に床が抜けそう(すでに抜けている)なので探索は止めました。
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生きている施設と死んでいる施設。
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怖気づいてしまうのも良くないので、薄くなった床板の劣化を無視し一番先まで来ました。
この部分が下に降ろされ、ちょうど船と繋がっていたはずです。
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いや床板無視しちゃ駄目だわ…
行きは全然気づいていなかったのですが、各所ですでに穴が開いていました。十メートルほど下の水面がクッキリ見えています。。
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慌てて建屋の中へ戻りましたが、よくよく見なおしたら建屋の柱の各所もとんでもなく
腐食していました。潮風、恐るべし…
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上のフェンスも一体どこで支えてるんだと思うようなほど腐食していました。
いつ落ちてもおかしく無さそうです。
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帰り際の最後に全体を振り返って一枚。
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マリンスタジアムの裏手にあるので、行こうと思えばすぐ行ける立地ではありますが
いつ床が抜けるか分からないような危険度なので渡橋は控える事を強くお勧めします。
行ってみたいと思った方もこの記事だけで満足してくれれば嬉しいです。

探索終了。


写真:特筆事項が無いものは本記事中(連載の場合全編)全て筆者/同行者による撮影
執筆:三島 慶幸