海の素晴らしい景色を横目に、廃線跡らしい要素がぎっしりと詰まった「濃い」部分を進んでいきます。

(→前編)

深い掘割

 2本のトンネルを抜け、小浜方面へと県道201号線を南下していきます。
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千々石第二・第一隧道の2本連続のトンネルを抜けます。
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小浜側坑口。
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少し引いた状態で見ると、海辺すれすれの所を貫いていることが実感できます。このような急峻な地形も島原半島らしいです。
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この県道201号(北野千々石線)は、そのほとんどを小濱鉄道の路盤そのままで再利用しているため、常に狭隘と言えますが、その一方で勾配は鉄道路らしく非常に緩やかです。
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木々や崖の切れ目では、「廃線探索」という内容すら一回置いてしまいそうな程の眺望が得られます。
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崖にへばり付くような左カーブを抜けると…
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なんか出てきた!
(地味にホームに埋まっているデリニエータ(丸い反射板)が可愛い…)
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上に立ったときのこの感じ…
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…とわざわざ引き延ばさなくてもすぐにお分かりかと思いますが、前編の上千々石駅からは2.4Km離れたここが次の「木津ノ浜駅」跡になります。先ほどの上千々石駅以上に綺麗にホームが残っています。
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少し草を刈って、レールさえ敷きなおしてしまえばすぐに向こうから列車がやって来そうな雰囲気です。今ではホーム上で待っていれば地元の軽トラックがやって来ます。
また、道は数多くあれど、デリニエータが廃ホームに埋まっているのはここだけかもしれません。
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木津ノ浜駅を過ぎると、木津の集落の低地を築堤で横切ります。下の道路より高い位置に道路が通っていることから、ここが本来は道路でなかったことがハッキリと分かります。
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景色、線形、どれをとっても完璧と言っていいような光景が続きます。
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築堤を抜け、これまた左カーブを抜けると…
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トンネルだ!!!!…ってあれ?
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想像を絶する深い掘割!!!!

何故ここはトンネルを選ばなかったのかは不明ですが、この区間は山を切り割った区間が続きます。
地元では現在「緑のトンネル」と呼ばれ親しまれているそうです。
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まるで気分は高千穂峡を進む小舟のようです。またその美しさと共に、この鉄道が本当に財政に苦しむほどの難工事であったという事を肌で感じました。
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相変わらず崖の切れ目からは橘湾の絶景が味わえます。当時から景観だけは観光鉄道として完成されていたような気がします。
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低い位置から眺めると切り立った壁の迫力に圧倒されます。
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海沿いの崖で防空壕を掘るには格好の場所だったのか、道路の横にはそのような穴がありました。
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木津ノ浜から進むこと30分ほど、歩く路盤は次の集落に差し掛かってきました。
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ここでトンネルキターーー!