※この記事は完全に個人の見解です。健康面での保証は致しません。


 いざ探索へ向かうとなると、どうしても早起きしたり、体を無理に使わないとならない時があります。もちろん事前に十分な睡眠を取り、当日にもしっかりと休息を入れることがもっとも健康的に重要ですが、どうしてもそんな時に頼ってついつい飲んでしまうのが「エナジードリンク」です。
 日本におけるエナジードリンクはあくまで「清涼飲料水」であり、医薬部外品としての許可を得ている「栄養ドリンク」(リポビタンDとか)ではありませんが、探索などで求められる疲労回復、スタミナ補給、眠気覚まし(覚醒作用)に効果があります(あると思います)。ちなみに清涼飲料水と医薬部外品との差は、合成タウリンの配合などがあります。エチレンという物質を化学合成して人工的に作り出す合成タウリンは日本の薬事法の扱いで食品に入れてはならず、医薬品となります。
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(魚介類から抽出する天然タウリンは入れることが出来るので、サンガリアの「ミラクルボディ」などは「天然タウリン配合」を推しています。)

カフェイン量で比較する

 さて、そんなエナジードリンクに求めるのはやはりカフェインです。カフェインには覚醒作用(眠気を飛ばして意識をはっきりさせる)、利尿作用、脂肪の分解などの効果があります。
そこで日本における二大シェアといってもいい2本をカフェインで比較してみます。
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レッドブル エナジードリンク
「翼を授ける」のキャッチフレーズで一躍有名になったレッドブル。日本では現在4種のサイズが販売されています。味は通常版とシュガーフリーの2種が展開されています。(過去には異なるフレーバーが限定で出ていたこともあります。)

カフェイン含有量はショート缶・ロング缶ともに80㎎/缶で、
185mlであれば43.2mg/100ml、
250mlであれば32mg/100mlです。
 ただし330mlボトルタイプと355mlでは250ml仕様のため、それぞれ105.6mg/缶、113.6mg/缶となります。

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モンスターエナジー
飲んだことがない人も何となくその名前を聞いたことがあるもう1つといえばおそらくこれでしょう。管理人はどちらかといえばこちらを好んで飲んでいます。
レッドブルに比べて比較的種類が豊富で、通常のモンスターエナジー(緑)、成分はそのままに150mlミニボトルの「M3」(通称:瓶)、ゼロシュガー版のアブソリュートリーゼロ(青)、スポーツドリンク系な味であるウルトラ(白)、ジュース要素が強くミックス果汁が配合されているカオス(オレンジ)が展開されています。
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夏の限定新商品として欧州圏の「ザ・ドクター」が「モンスター ロッシ」として売られています。
これホントにモンスターか?と思う(オ〇ンジーナのような)味わいで非常に美味でした。


カフェイン含有量はどのフレーバーも変わらず142mg/缶、
こちらはm3以外にサイズの差はなく355ml缶であるので40mg/100mlです。

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みなさまのお墨付きエナジードリンク

カフェインだけを見ると、侮れない存在が実はもう1本存在します。それはこの西友のプライベートブランドのエナジードリンクです。味はレッドブルにそっくり(気持ち薄いかな?)であり、値段も比較的廉価です。

そしてカフェイン含有量はなんと160mg/缶!
換算すると64mg/100mlであり、レッドブルの2倍、モンスターの1.5倍含まれています。

効果?

 プラシーボ効果的な要素は否めない個人の体感ですが、どれも飲んでから5~6時間程度は、あまり疲れや眠気を感じずに活動することができます。ただこれは間違いなく言えるという副作用は、胃腸が弱っていたり、あまりの空腹時に飲むと胃が荒れるということと、強い利尿作用がもたらす頻尿です。前者は夜中にはこれらドリンクを含め一切飲み食いをせず、しっかりと朝食を摂った後に飲むという方法をとれば大抵は大丈夫ですが、頻尿に関してはどうしようもないので、トイレになかなか行けなさそうな状況が想定される場合は飲まないほうがよいでしょう。
 また、「ロキソニンとエナジードリンクを同時に摂取すると覚醒する」という話があります。ロキソニンは足の痛みに効くため、頻繁に足が攣るので出かける際には大抵常備しているので試してみました。確かに10数分で痛みを感じなくなり、テンションも変に上がり、(「ハイになる」ってやつですね)覚醒には成功しましたが、切れた後の反動がその分大きくなりました。体を騙し騙し動かすとどうしてもツケが回ってくるものです。またロキソニン自体が、処方時に整腸剤などが一緒についてくる事があるほど程胃腸が荒れてしまう副作用を持っているため、カフェインを多めに含むエナジードリンクと同時に摂取するととてつもなく胃腸が荒れることもあります。「リスキーなブースト」と考えるのが良いでしょう。

 ここまでエナジードリンクの利点を書きましたが、やはりもっとも体に大切なのは規則正しい生活です。ご利用は計画的に。



写真:特筆事項が無いものは本記事中(連載の場合全編)全て筆者/同行者による撮影
執筆:三島 慶幸