第一次探索に引き続き、房総の山を歩きます。

小坪井林用軌道(第一次)[0 1 2 3 4 5 6 7 補足 番外]
小坪井林用軌道(第二次)[0 1 2 3 4 5 番外]
小坪井林用軌道(第三次)[0 1 2 3 4 番外]
小坪井林用軌道(第四次)[0 1 2 3 4 5 補足 番外 ]
小坪井林用軌道(第五次)[0 1 2 3 番外]
小坪井林用軌道(第六次)[0 1 2 番外]
「その0」はこちらのブログの記事です。

再びこの地へ

 第一次の探索での収穫はかなりのモノであり、終了直後はかなりの疲労と満足感を覚えていました。しかしこの廃線跡の依存性の強いこと強いこと…気が付いた時には再び探索とへ向かっていました。(すっとぼけ)
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 「その0」において、ばか者氏が調査内容と既存の情報を分かりやすくまとめて下さったので、こちらも以降の表記(林道・林鉄路線名や沢の名前など)を上記の地図並びにばか者氏の表記に統一します。

探索開始

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まずは前回と全く同じ所を起点に進んでいきます。
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ダム湖の様子です。前回よりも暖かくなったからなのか、釣り人の乗ったボートが数隻浮いていました。
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道の駅から続いていた「市道下川衛士線」の終点まで来ました。
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いよいよ林道区間です。
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前回と全く同じルートでまずは小坪井橋を渡っていきます。
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水が少ない!!
川の水位が前回と比べて圧倒的に低くなっていました。これは期待大です。
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写真右手の柵…ではなく写真右下のコンクリ舗装の道から旧道をつたって沢へと降りていきます。
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旧道へ向かう「洞門橋」を渡ります。ここからは林道の旧道区間を進んでいきます。地図上の黒い線である旧道区間は林道の旧道(廃道)でもあり、またこれは軌道の路盤ともほとんど一致しています。(以降「旧林道」と呼称します。)
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「洞門」という名称からして、軌道の頃はこの周辺の切通しが隧道であったと思われます。(ここでは今後の便宜上ここに「田代第二隧道」という仮称を振っておくことにします。)
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探索から2年経ち再訪してみると、銘板は壊れていました。たったの2年だというのに時間の流れを感じます。(2019/3/14 追記)
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橋から下を覗き、水位の低さを見たその時、早速林鉄の痕跡が出て来ました。
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橋脚孔(しかも4連)!!
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水位が低いからか、普段なら見えないであろう橋脚痕が続々と出て来ました。
そして極め付けが…
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木が刺さったまま!!!!
当時の桟橋の柱で間違いないと思われる木材が孔に残っていました。これまでの探索でこの穴は数多く見て来ましたが、木が残っている物は初めてです。
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近くには瓶の破片が落ちていました。見た感じでは割と古いものなので、もしかしたら当時のものかも知れません。
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横にはコンクリの土台で覆われた鉄骨が複数あり、一瞬色めき立ちました。しかしこれらはおおよそ林鉄のものとは考えられません。恐らく上の現林道(歩いてきた道)の工事関連、あるいはその旧林道関連のものと考えるのが自然でしょう。
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川を下ると川岸に転がっていた岩に穴がありました。自然に開くとは考え辛い(穴の左にも窪みがある)ので、恐らく何かしらの目的で掘削されたと思うのですが、用途が全く分かりません。
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結構古めのビール缶を発見。プルタブが外れるタイプがその証拠です。1980年代から1990年代にかけてステイオンタブ式(現在のプルタブが外れないタイプ)になったのでそれ以前のものと推測されます。これは旧林道関連のゴミと思われます。
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旧林道を沿いつつ川を下っていきます。
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川の上を走る旧林道の暗渠が崩壊している部分がありました。暗渠は簡素なコンクリ製の土管のようです。
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これ以上は川に軌道の痕跡を見出せないと判断し、ここから道そのものへとよじ登りました。
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旧林道を少し進むと、今度は棒状のコンクリ製の物体が現れました。
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横たわっていたので道の縁石や柵の類かなとも考えましたが、先端に碍子を取り付けた跡があったのですぐに電柱だと分かりました。
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旧林道が現林道を橋の下でアンダークロスする場所まで進みます。この周辺にはかなりのゴミが散乱しており、人の出入りが活発(だった)な様子が窺えました。
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橋をくぐると…
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Oh…
橋を越えた先あたりで道が川へと落ちていました。ただしさらに左に道があったので、そこを通る事にします。(これって「旧道の新道」??)
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林道らしい簡易舗装のパネル上のコンクリ板はギリギリのバランスを保ったまま残っています。
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崩落した横の川の中には管が通っています。これは片倉ダム方面への導水管(片倉用水)だと思われます。水位が低くなったことで外へ姿を現していました。
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ここから先は枯れ木の中を進んでいきます。
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沢山の細い枯れ木の中に今度はきちんと立ったままの電柱がぽつんと残っていました。このような低くて細い簡素な電柱は林道でよく見られるタイプだそうです。
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沢山のビール缶のゴミの点在する中を(何故か全部キリンビールの缶)進みます。
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林鉄はこの斜面の近くで山の先へ抜けるトンネルがあったというので捜索します。どこにあるか分からなくなってしまったので一旦少し戻って見直してみると…
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あった!
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小坪井林鉄探索を初めて通算二本目の隧道を発見しました。本当に鉄道が通っていたのかと疑わしくなるほどの砂利の堆積と浸水、通過することはかないませんが、少し中に入る事は出来そうなので出来るだけ接近していきます。

ヅウタ隧道(田代第一隧道)(仮称)南坑口
材質:地岩
工法:手掘り
断面形式:不明(不定)
全長:推定約300m
迫石・迫持:無
要石・笠石:手掘りなので無し
扁額類:
帯石・パラペット(胸壁)・ピラスター(壁柱・控壁):手掘りなので無し
ウイング(翼壁):無
インバート(仰拱):不明
所属・管轄:旧東京営林局千葉営林署※記録なし
使用終了年:不明(1946以前?)
使用終了理由:路線の廃線
経年:不明(最低でも80年以上)

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しゃがんで体を低くし、出来るだけ奥へと進んでみます。すると下腹部にヒンヤリと…思わず水に触れてしまったお尻が冷たいいいい…
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これがカメラで捉えることのできた最奥の光景。このトンネルの反対側の出口はダム湖なので当然先へ進むほど水位が上がっています。「ここまで写せたのはさすが一眼」と言える写真のような気がします。(そもそもこんな探索に一眼持ってきてるのはおかしい)
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ここに長居しすぎても進展はないので、他の痕跡を追ってみます。

続く
(※他ブログへ飛びます。)