田代川の本流を上って来た我々の前に見えた「光」とは…

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小坪井林用軌道(第二次)[0 1 2 3 4 5 番外]
小坪井林用軌道(第三次)[0 1 2 3 4 番外]
小坪井林用軌道(第四次)[0 1 2 3 4 5 補足 番外 ]
小坪井林用軌道(第五次)[0 1 2 3 番外]
小坪井林用軌道(第六次)[0 1 2 番外]

「田代支線」の探索

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ここまでの2回で通称「田代本線」の部分を探索してきました。
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そして路盤跡を歩いて来ると目の前に…
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隧道ッ!!

田代隧道(田代第三隧道)(仮称)北坑口
(→黒塚隧道(田代第五隧道))(→節貫隧道(田代第四隧道))
(→明澄隧道(田代第二隧道):非現存)(→ヅウタ隧道(田代第一隧道))
施工年:不明(1933以前?)
材質:地岩
工法:手掘り
全長:推定値・約30m
断面形式:不明(不定)

迫石・迫持:無
要石・
笠石:手掘りなので無し
扁額類:
帯石・パラペット(胸壁)・ピラスター(壁柱・控壁):手掘りなので無し
ウイング(翼壁):無
インバート(仰拱):不明
所属・管轄:旧東京営林局千葉営林署※記録なし
使用終了年:不明(1946以前?)
使用終了理由:路線の廃線
経年:不明(最低でも80年以上)
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大きく蛇行する田代川をショートカットするようにトンネルが掘られています。長さ自体は短く、貫通しているのも十分見られるので入洞したいところですが…
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超・断崖!
坑口は一枚岩の崖、10メートルほど上にぽっかりと開いており、これでは取りつくシマ…もとい取りつく崖がありません。またトロッコ自体はここでは高い桟橋とトンネルが直接繋がっていたようで、その証拠に下には大きな橋脚痕の孔が空いています。
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トンネルから連続して橋だなんて…現役当時はこの林鉄の中でも随一の素晴らしい光景であったと思われます。
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少し離れたところにある橋脚孔は当時の木材と思われるものがそのまま刺さっていました。
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うーん悔しい…後日反対の上流側からアプローチか…
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ここで昼食も兼ねて20分ほど、隧道を眺めながらの贅沢休憩をし、再出発。(12:51前進開始)
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隧道を正面に見て左側(そのまま田代川の上流側)にも路盤が続いています。
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どういうことかと言うと、実はこの隧道付近が本線と支線の分岐点で、隧道に向かう路盤が田代本線、隧道から逸れてそのまま田代川を遡上するのが田代支線…ということになります。(話が少しややこしくてすみません…)
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人為的に切られたとしか思えない丸太が転がっていました。今もこのあたりまで定期的に人の手が入っている可能性が十分にあります。
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おおおお綺麗な路盤…
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連続した桟橋だけの跡地では体感できない路盤を味わいながら進んでいきます。
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「支線」といえども規格が急に悪くなるといったようなことは無く、むしろ状態の良い路盤跡が続きます。
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見ているだけで実に「堪らない」光景です。
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愉しい時間もあっという間で、10分も進まない所で先が急に明るくなってきました。
これは嫌な予感が…
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先が無い!
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ここで路盤が途絶えてしまいました。
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先を見ると、路盤はここでも再び対岸に渡っていました。(一体何回渡るんだ?)
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随分川と高低差が付いてしまっていたため直下出来無かったので、少し戻って降りられそうなところを探します。(実は最初に目を付けておいた場所なのですが…)
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川から路盤跡を眺めます。
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近くに古い陶器片が落ちていました。
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先ほど諦めた路盤の先の様子です。画像左から右へと路盤が移っている様子が分かります。
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きちんと渡る部分に橋脚痕があるのを確認しました。
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川にも孔があり…
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ここには木材が突き刺さったままでした。(本日2回目)
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渡った先の路盤に行こうと思ったのですが、登れそうな場所が無く断念。
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右手に綺麗な路盤を眺めながら川の上を進んでいきます。
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またしばらく行くと右の路盤が消失…!
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そして今度は向かって左側に路盤が見えます。
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路盤が欠けた先に橋脚痕の孔が穿たれており…
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また左に移りました。ちなみにこれら複数回の渡橋は、切り立った崖部分を避けるように路盤が敷設されているためのものなので、地図をじっくり見ると場所が分かるかと思います。
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13:10 支谷への入り口へ到着。
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ここまで「田代川の本流を上って来た田代支線」が、ここからは本流から支谷へと分け入っていきます。
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要するに右手の田代川本流の先に最初のトンネル・田代第三隧道の出口があり、そこからは田代本線が続いています。よってトンネルの出口までは路盤ではありません。そして左手の支谷が今回のメインターゲットである「田代支線」な訳です。
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説明が長ったらしくなりましたが、いよいよ次回からは支谷内の探索です。

続く
(※他ブログへ飛びます。)