ついに小坪井軌道の正式な記録が登場!
小坪井林用軌道(第一次)[0 1 2 3 4 5 6 7 補足 番外]
小坪井林用軌道(第二次)[0 1 2 3 4 5 番外]
小坪井林用軌道(第三次)[0 1 2 3 4 番外]
小坪井林用軌道(第四次)[0 1 2 3 4 5 補足 番外 ]
小坪井林用軌道(第五次)[0 1 2 3 番外]
小坪井林用軌道(第六次)[0 1 2 番外]

公式記録に登場…

 ろくに探索もせずに自宅でダラダラと過ごしていると、小坪井に同行した知人から「小坪井が公式記録になってる!」と連絡を受けました。慌てて林野庁が公開している全国の1100以上の路線が記録された「国有林森林鉄道路線データ」を覗きに行くと…Screenshot_2018-09-12-21-44-07

!?

小坪井軌道の探索を初めて記事に起こした「小坪井軌道 第一次探索【その0」において私は『林野庁が公開している全国の1100以上の路線が記録された「国有林森林鉄道路線データ」に、千葉県内の路線の存在は記載されていないというのも根拠に、千葉における林鉄の存在は否定していたのです。』と書いていましたが、今回ついにそのデータベース自体に小坪井の情報が加えられたのです。データベースによると「小坪林道」は山林局が管理する森林鉄道2級線で、その延長は7,200m、 開業が1933(昭和8)年、廃止が1946(昭和21年)とのことです。
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 これまでの探索で得た成果と、データの7,200mという数字から考えられることしては、
・公式記録「小坪林道」の7,200mが示すのは小坪井本線及びその付属支線のことであり、田代川沿いの軌道(地図上の田代本線系統)とは異なる。 
・田代本線系統は1933(昭和8)年以前に営業し、田代川沿いの営林があらかた済んだ以降に国有林の小坪井方面へシフトしたため、小坪井のみ記録が残った。
・田代本線系統は主に民有林、小坪井本線系統は国有林の軌道であることから小坪井のみ記録が残った。
・そもそも田代川沿いには軌道は敷かれず、牛馬道などといった作業道であった。
…かなり検証、調査の余地がある話ですがこれらが挙げられます。

 分かりきった話ではありますが、「国有林森林鉄道路線データ」に路線名として小坪井軌道が刻まれること…それは即ちこのトロッコが単なる作業軌道ではなく、れっきとした森林鉄道であったという事実が示されたという、非常に大きな意味を持つのです。

追記:今回の公式記録に伴い、小坪井沢方面の隧道の開業年を1933(昭和8)年、廃止年を1946(昭和21)年と修正します。(実際にこの年通りに全てが開廃されたとは考えておりませんが一応…)
またタイトルに「(小坪林道)」と副題を追加します。


小坪井森林軌道 隧道要覧

 諸探索で多くの隧道を探索したので、ここにまとめて置いおきます。(隧道名はいずれも仮称です。)

田代川系

【ヅウタ隧道(田代第一隧道)】
 貫通?・通行不可・全長推定300m
 記事:(北入口)小坪井林用軌道(小坪林道) 第六次探索【その2】
 記事:(南出口)小坪井林用軌道(小坪林道) 第二次探索【その1】

【明澄隧道(田代第二隧道)】
 非現存(車道化時に掘削済)・全長不明
 (記事:田代林道【後編】)
 備考:現在の明澄橋付近

【田代隧道(田代第三隧道)】
 貫通・通行可・全長約30m
 記事:(北入口)小坪井林用軌道(小坪林道) 第三次探索【その2】
 記事:(南出口)小坪井林用軌道(小坪林道) 第五次探索【その3】
 備考:北口からの訪問不可・坑内砂地

【節貫隧道(田代第四隧道)】
 貫通・通行可・全長約10m
 記事:小坪井林用軌道(小坪林道) 第五次探索【その2】
 備考:北口は要ロープ?

【黒塚隧道(田代第五隧道)】
 貫通・通行可・全長約10m
 記事:小坪井林用軌道(小坪林道) 第四次探索【その5】
 備考:田代川最奥隧道・北口は要ロープ

小坪井沢系

【笹川隧道(小坪井第一隧道)】
 貫通・通行不可・全長未測定
 記事:(北入口)小坪井林用軌道(小坪林道) 第二次探索【その5】
 記事:(南出口)未訪問
 備考:坑内水没

【本坪井隧道(小坪井第二隧道)】
 貫通・通抜可・全長約289m
 記事:小坪井林用軌道(小坪林道) 第一次探索【その4】
 (再訪記事:小坪井林用軌道(小坪林道) 第四次探索【その2】)
 備考:小坪井最奥・通行可能隧道では最長


(これまでの探索を最初から見たい方はコチラ)