車道としての役割を終えた森林内のピストン林道(盲腸線)…廃道とならないはずがありません。
・時系列探索順序※田代林道についてのみ抜粋、矢印は起点からの方向。
小坪井1次探索(林道現起点→林道新旧分岐→「無名の橋」)…「後編」
小坪井2次探索(田代林道旧道区間探索)
小坪井3次探索(新規探索区間無し)
小坪井4次探索(尾根越え脱出点→ふれあいの道分岐、探索後の脱出地点←「無名の橋」)…「後編」
小坪井5次探索(田代林道終点←4次探索時の探索後の脱出地点)…「前編」


画像左上の関東ふれあいの道から田代林道に降りてきました。
そしてふれあいの道からほんのわずか進んだ地点で田代林道は終点(「三逢終点」)となっています。なんの前触れも無く唐突に道だけが終わっているところがかえって「林道」らしい無骨さを感じられて好印象です。
終点から少し進むとすぐに関東ふれあいの道が階段で分岐していきます。ここは前回の探索で通ったルートです。

今回は林道をひたすら進んでいきます。(実線部、点線がふれあいの道)
再び見慣れた光景が出て来ました。前回の地獄の尾根越えから抜け出てきた脱出点です。

カーブに申し訳なさそうに立つデリニエータ(?)。一応危険な路肩を教えてくれています。
車道であることから道幅だけは立派な物です。逆にこれだけの規模の道が廃道になっている事に興奮します…(変態)
終点から600mほど進んだところでこれまでの中で最も大きな土砂崩れにぶつかります。崩壊は安定角でありそこまで心配するほどの崩壊ではありませんが、ゴロゴロと崩れる斜面を慎重に越えました。
…ムチ(崩壊)からのアメ(隧道)!


現在の田代林道唯一の隧道にたどり着きました。

早速入洞します。全長は短いですが、典型的な房総の素掘り隧道の様相を呈しています。
あっという間に完抜。隧道の断面が車道用なので大きく、これまで小坪井の山々で林鉄サイズの隧道ばかり見てきた身としてはとても新鮮に、かつ雄大に感じました。
廃道探索中の最高の愉しみである隧道に後ろ髪を引かれつつも先へと進みます。
やっぱりアメの次はムチですよね…
そうこうしている間に「8.0キロ」ポストを発見しました。旧道区間の探索時に発見し、林鉄由来かも!?と一瞬沸き立った1.5キロポストと全く同じ様式のキロポストです。これも旧林道起点からの距離を示しています。6.5kmも上流という数値に感慨を覚えました。
8.0キロポストを過ぎると道の状態が安定してきました。
マックスコーヒーの初代缶が複数打ち棄ててあります。
崩れつつあるガードロープが現れました。
現在の林道の可愛い利用者。
ふたたびキロポストが現れました。
錆びてボロボロですが、よく見ると7.0と書かれているのが分かりました。1.5、8.0、7.0…。0.5刻みだからもしかしたら7.5を見落としていたかも?
わざわざ戻るつもりはないので先へ進みます。春の柔らかい日射しが差し込む緑色のカーペットがとても美しいです。
田代林道
田代林道(林道田代線)は、笹川水系の片倉ダム付近から千葉県君津市笹周辺の国有林「63~65小林班」とその周辺(田代川流域)に延びている総延長およそ8km弱の林道です。国有林に延びる林道であることより千葉営林署の管理する国営林道となっていますが、現在では手前より2.5km地点にゲートが設けられており、それ以降の5kmほどの奥地が完全に廃道状態となっています。これまでの小坪井軌道探索で幾度となく利用してきた林道ですが、今回の訪問で田代林道の踏破も完了出来たため、一本のレポートとして公開することにしました。幾度となく利用した…ため探索の時系列がバラバラになってしまいますが、あれ?とお思いになった時には是非小坪井に関わる全記事を片っ端から読んで復習してみてください。。・時系列探索順序※田代林道についてのみ抜粋、矢印は起点からの方向。
小坪井1次探索(林道現起点→林道新旧分岐→「無名の橋」)…「後編」
小坪井2次探索(田代林道旧道区間探索)
小坪井3次探索(新規探索区間無し)
小坪井4次探索(尾根越え脱出点→ふれあいの道分岐、探索後の脱出地点←「無名の橋」)…「後編」
小坪井5次探索(田代林道終点←4次探索時の探索後の脱出地点)…「前編」
探索開始

安房天津駅からコミニュティバスで清澄寺バス停へ(←※他サイトへ飛びます。)、そこから郷台林道を経由して関東ふれあいの道を抜け(←※他サイトへ飛びます。)、元清澄山の麓までやって来ました。この位置はほぼ田代林道の終点であり、よって田代林道のレポートは終点からの探索となります。ご了承ください。

画像左上の関東ふれあいの道から田代林道に降りてきました。

そしてふれあいの道からほんのわずか進んだ地点で田代林道は終点(「三逢終点」)となっています。なんの前触れも無く唐突に道だけが終わっているところがかえって「林道」らしい無骨さを感じられて好印象です。


今回は林道をひたすら進んでいきます。(実線部、点線がふれあいの道)


いよいよ未踏区間になりました。未舗装の路盤の上が土砂でぐちゃぐちゃになっている「これぞ廃道」といった様子です。

カーブに申し訳なさそうに立つデリニエータ(?)。一応危険な路肩を教えてくれています。

車道であることから道幅だけは立派な物です。逆にこれだけの規模の道が廃道になっている事に興奮します…(変態)

終点から600mほど進んだところでこれまでの中で最も大きな土砂崩れにぶつかります。崩壊は安定角でありそこまで心配するほどの崩壊ではありませんが、ゴロゴロと崩れる斜面を慎重に越えました。

…ムチ(崩壊)からのアメ(隧道)!


現在の田代林道唯一の隧道にたどり着きました。
田代林道トンネル(仮称)(終点側坑口)
施工年:未調査
材質:地岩
工法:手掘り
全長:推定値・47m
断面形式:不明(不定)
迫石・迫持:無
要石・笠石:手掘りなので無し
扁額類:無
帯石・パラペット(胸壁)・ピラスター(壁柱・控壁):手掘りなので無し
ウイング(翼壁):無
インバート(仰拱):無
所属・管轄:千葉営林署
使用終了年:不明
使用終了理由:廃道化
経年:不明

早速入洞します。全長は短いですが、典型的な房総の素掘り隧道の様相を呈しています。

あっという間に完抜。隧道の断面が車道用なので大きく、これまで小坪井の山々で林鉄サイズの隧道ばかり見てきた身としてはとても新鮮に、かつ雄大に感じました。

廃道探索中の最高の愉しみである隧道に後ろ髪を引かれつつも先へと進みます。

やっぱりアメの次はムチですよね…

そうこうしている間に「8.0キロ」ポストを発見しました。旧道区間の探索時に発見し、林鉄由来かも!?と一瞬沸き立った1.5キロポストと全く同じ様式のキロポストです。これも旧林道起点からの距離を示しています。6.5kmも上流という数値に感慨を覚えました。

8.0キロポストを過ぎると道の状態が安定してきました。

マックスコーヒーの初代缶が複数打ち棄ててあります。

崩れつつあるガードロープが現れました。

現在の林道の可愛い利用者。

ふたたびキロポストが現れました。

錆びてボロボロですが、よく見ると7.0と書かれているのが分かりました。1.5、8.0、7.0…。0.5刻みだからもしかしたら7.5を見落としていたかも?

わざわざ戻るつもりはないので先へ進みます。春の柔らかい日射しが差し込む緑色のカーペットがとても美しいです。
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