廃林道探索後編は日没との勝負に…待ち構える大崩壊。

日没との闘い

(※田代林道【前編】はこちら)
 小坪井軌道の探索後、山から這い出てきたのは廃道然としている田代林道。こんな山奥まで延びてきているこの道だけを頼りに人里を目指して下って行きます。日没が心配…
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薄暗くなってきた林道。山の夕暮れは早いのであまり時間は掛けずに行こうと思います。
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山を下って行く道を歩き始めて数分、田代林道終点から数えて1つめの橋、黒塚橋が現れました。橋自体はそれこそダンプが通れそうながっちりとしたコンクリート橋なのですが、そこでっかい岩降ってきたよね…
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近くには体を張って危険を示す「路肩注意」も。
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ちなみに橋の下、田代川から見上げた様子はこんな感じです。銘板の類いはありません。
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橋を渡った先には昭和51年の看板がありました。少なくとも40年ほど前までは林道整備が進められていた事が分かります。
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数少ないガードレールは谷底に吸い込まれてしまっています。苔むした世界はまさに廃道の光景です。
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美しいS字カーブ。
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再び橋を渡ります。こちらも橋の名前が書かれていませんでした。この橋には倉見橋という名前が与えられています。
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杉の植林地を通過します。果たして林道が整備されてからどれだけの木が車で運び出されたのでしょうか。
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植林地を抜けると(前編の8.0、7.0に続いて)今度は「6.0」のキロポストが建っていました。今の起点基準の物では無いので正確な値ではありませんが、林道の起点あと6キロくらいある…という現実をまざまざと見せられ、今のこの帰りたい状況下では少し萎えます。

私を人里に連れてって

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ここまでこの距離を15分掛らず進んで来ました。なかなか良いペースなので順調にいけば日没前には脱出できます。

とか言ってると…
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うわぁ…
かなり絶望的な崩落にぶち当たってしまいました。当然車など通れる訳はありません。これがここまでの田代林道を廃道たらしめた決定的な要因でしょう。
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うんそうだねここは確かに落石注意だね!
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日没が近づいています。勿論迂回ルートなどあるはすがなく、正面突破で進むしかありません。恐る恐るガレ場上の倒木を跨いで進んでいきます。
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高い…
わざわざ覗く必要はありませんが、怖いもの見たさに下を見ると、もし今残りが崩れれば谷底までまっ逆さまに落ちてしまうなと確信させられる風景が視界に飛び込んで来ました。
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もう少し、もう少し、崩れないでくれ…
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脱出!
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随分時間を取られてしまいましたが、無事に大崩壊地を抜けることが出来ました。
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大崩壊の先からは急激に道の状態が良くなってきましたが、ひたすら九十九折の道が続くので歩く距離だけがどんどんかさみます。
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林道終点からここでようやく半分近くまで進んできました。
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3本目の橋。こちらには「ふしぬき(節貫)橋」と銘板が貼られていました。
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※今度は大丈夫です。
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節抜橋を過ぎた辺りから足が急に歩きやすくなったぞと下を見ると、所々に簡易舗装が施されるようになりました。こんな舗装一つでも自分が人里に近づいていると実感できます。
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廃車体が打ち捨ててありました。よく調べてみたかったのですが、ご覧のようにいよいよ日没が迫ってきてしまっており今回はパス。
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何らかの「建物」(※地図上「田代」の文字の右側)まであと少し!
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今度は長めの橋&開け放たれたゲート。橋の名前は「梨木橋」でした。
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1つだけ建物の描かれている場所までやって来ました。道は封鎖されたゲートで区切られてあり、ここまでの林道が現在廃道になっているというのが分かりました。
…つまりはここからは田代林道の現役区間。どんどん人里らしくなりつつあり少し安心です。
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ゲート前には特に何もありません。ちなみに建物の正体は大きなペンションでしたが、定住者は見当たりませんでした。
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ゴールが見えてきました。
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「仙境(せんきょう)橋」を渡橋。こちらは今までの橋ではなく、林道の更に先にある「洞門橋」「明澄橋」などと同じ意匠なので、林道の延伸時期もそこはかとなく分かります。…が、まじまじ見てる時間はありません。
日が完全に落ちちゃう…

真っ暗な道を小走りで進みます。
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ようやく普段の探索の入り口、「無名の橋」と我々が勝手に呼んでいる橋がある場所までやってきました。
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完全に真っ暗ですが、慣れた道に一安心です。
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真っ暗な写真を投げても意味がないのでここからは別日の写真で。
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この辺りは小坪井軌道跡=田代林道であり、良い雰囲気を楽しめます。また写真の位置には軌道時代に隧道があったと思われます。

明澄隧道(田代第二隧道)(仮称)跡地
使用終了年:不明(1946以前?)
使用終了理由:路線の廃線
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その後は片倉ダム建設にあわせて完成した新道区間となります。(写真は旧道から現道を見上げた様子。)
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現在の林道起点の様子。片倉ダム建設前の旧道の探索はこちらをご覧ください。

探索終了。